• Tumblrユーザーボイス: 東京都在住・仲摩邦彦さん。
自らの建築設計事務所で建築設計、工事監理の仕事をされている仲摩さんは、各地の名建築を設計/建築時のいろいろなエピソードなども交えて、ブログ「建築を観る」で紹介されています。20年以上にわたって世界各地の名建築を見てきた仲摩さんによると、「名作と言われるような建築や面白い建築は、普通の建物とは違う、ちょっと不思議な突っ込みどころがたくさんある」そうです。私たちも、願わくばそんな突っ込みどころのある家に長く楽しく暮らしたいものですね。
(画像は仲摩さんの設計された建築の写真です)

 - なぜ建築を紹介するブログを始めたのですか?
 20年以上前、建築学科の学生の頃から、勉強も兼ねて有名な建築を頻繁に観に行っていました。そのうちにそれが趣味のようになり、仕事でどこかに出掛けたときにもその周辺にある建築を観に行くようになりました。そうやって建築を観に行ったときにはいつも必ず写真を撮っていたので、20年以上にわたって撮ってきた大量の建築の写真が手元に貯まっていました。
一方、建築をたくさん観たり自ら建築を設計する仕事をしてみてよくわかったのですが、建築 (特に名作と言われるような建築) は必ず、なぜそのような建築になったのかという意図があり、様々な制約や条件の中でなんとかしてそうした意図を表現しようとしています。ところがそうした建築の意図が一般的には意外と知られておらず、時にはただただ奇抜な建物だから嫌いというようなことを言われているように感じていました。実際に建築の設計を仕事にしてみて、いろいろなことを一生懸命に考えて設計すればするほど、現在世間に溢れているような「普通のお家」とは必ずどこかが違った建築になっていくように私は感じています。一生懸命良い物をつくろうと考えているものの、意図が理解してもらえず、その結果何も考えずに造られたような物ばかりが世間に溢れてしまう現実を、建築を観れば観るほど残念に感じていました。
奇抜だから嫌いと言う前に、どのような意図やどのようなドラマがその建築の背後にはあるのかということを少しでも知ってもらいたいし、知ってみると意外と面白がってもらえるのではないかと考えました。というわけで、手元にたくさんあった写真から1つずつ建築を選んで、建築には馴染みのない方にも分かり易い言葉で説明するブログを始めました。 
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 - 仲摩さんもブログの中でおっしゃっておられましたが、日本ではとかく「古い建物=良くない」というイメージがあり、大多数の人が新築物件を求めますよね。ヨーロッパでは多くの人が築100年以上の建物に住み、そういった古い建築物は新築と同じく人気があります。なぜ日本には古い建物を貴重に感じ、それをなんとかして現役で使っていこうという動きがあまりないのだと思われますか? 現実として気候や材料などの問題で建物が長い間もたないのでしょうか? 日本の神社仏閣には数百年の歴史を誇る物が数多くあり、それを尊ぶ精神を持ち合わせているはずなのに不思議ではないでしょうか。 
その問題は私も大変興味があって、また不思議にも感じています。いろいろ考えてみて、結局、日本人が住まいを実用品としてしか考えていないからではないかという結論に至ったのですが、どうでしょうか。 多くのことをまず実用本意でとらえるというのは良い面も多々あると思うのですが、建築を長もちさせようと考える場合に限ってはマイナスの方向に働いているのではないかと思いました。
私のブログでも「面白い建築が取り壊されて残念…」ということを書くと、必ずいくらかの反論があります。不便になった物が取り壊されるのは仕方ないではないか、といったようなものです。それはそれでもっともな意見だとは思うのですが、ただそのように考えると、どうしても古い物は取り壊されて当然ということになってしまいます。だって、古い物は大抵新しい物よりも不便ですから。私は古い物をすべて残すべきだとは考えてません。実用品はその用が終わったら、新しい便利な物に交換されてもいいのではないかと思います。ただ、そうした実用品であることを超えたなにものかであるような建築までが、実用を理由に姿を消してしまうのは大変残念に感じます。だからこそ自分が設計する建築は、取り壊すのが残念と思われるような、実用品を超えた建築にしたいと思っています。そのような物を造ることができれば、結果的にも長く良い状態で使っていけるようになると思いますし。
坂本功の『木造建築を見直す』という本を読んでいたら、こんな話が載っていました。法隆寺などの伝統的な建築は、自然に1300年もの間残ってきたのではなくて、「ときにはなりふりかまわずつっかい棒を立て、ときには外国の手法と材料を使ってでも、修理と補強をしてくれたおかげで、わたしたちはこれらの古建築を見ることができるのです。たとえ創建当初は欠陥があったり、のちには老朽化してきても、その建物を生きつづけさせようという営々たる維持管理があってこそ、残ってきたものなのです。法隆寺を建てた大工は、1300年もつものをつくったのではなく、1300年もたせるに値する建物をつくったのです」。
ということは、やはり日本人が多くの建築を「もたせるに値する」とは思っていなくて、新しくて便利な方がより望ましい、単なる実用品としてしか考えていないということなのではないでしょうか。 実際、建築が老朽化してきて建て直そうかと考えるときに、新築と同じぐらいの費用を補修にかける気持ちがあれば、その建築を物理的に残していく方法はあると思います。そう考えるとやはり、依頼者 (利用者) がそのようにしてでも残していきたいと思えるぐらいの、愛着のある家を造ることが最も重要なことなのではないかと思います。
 
 
 
 - 実際に仲摩さんが愛着を持って長く暮らしてもらえる家造りをするために、特別に気を付けていること、依頼者 (利用者) の方にお願いしていることはありますか? 
当たり前の答えになりますが、設計期間中はいろいろとお話をうかがった上で、たたき台となるような案を繰り返しつくります。そしてその案を基にした話し合いに依頼者にもできるだけお付き合いいただいて、そうした案がご自分の現在の生活に合っているか、今後の家族構成や周辺環境の予想できる変化に対応できるかなど、いろいろと話し合います。こうして一緒に話し合い考えていくことで、依頼者の方が将来にわたって変わらないでいてもらいたいと思う、それまであまり意識していなかった価値観の核になるようなものに接近できますし、それを反映した家を造ることがその家に対する愛着につながっていくのではないかと思うからです。結局はそれを繰り返すことが、飽きのこない、愛着の持てる家を造るための近道のような気がします。
住む人の考え方も体力も家族構成も周囲の環境も、すべて変わっていくのに、家がずっと便利であり続けることはあり得ないと思います。そうなると、何か条件が変わるたびに壊して造り直したり、引越したりといったように変え続けるか、あるいは少々の不便があっても折り合いを付けてそれなりに共存していくか。突き詰めるとこの2つの選択肢しかなくて、実は多くの人は好むと好まざるとにかかわらず、結局は後者を選ぶことになってしまうのではないかと思います。それなのに安易な家を買ってしまうというのは、やはりどう考えてもおかしな話だと思います。ぜひ、できるだけいろいろな可能性を考えて、納得できるような自分らしい家を造り、その後はおおらかにそれと共存していくようにしていただけたらいいなあと思っています。皆がそのようにすれば、ここ数十年ででき上がってしまった全然面白くない街の風景も大きく変わり、「建築を観る」楽しみもまた増えると思います。

(画像: 仲摩邦彦)

      Tumblrユーザーボイス: 東京都在住・仲摩邦彦さん。

      自らの建築設計事務所で建築設計、工事監理の仕事をされている仲摩さんは、各地の名建築を設計/建築時のいろいろなエピソードなども交えて、ブログ「建築を観る」で紹介されています。20年以上にわたって世界各地の名建築を見てきた仲摩さんによると、「名作と言われるような建築や面白い建築は、普通の建物とは違う、ちょっと不思議な突っ込みどころがたくさんある」そうです。私たちも、願わくばそんな突っ込みどころのある家に長く楽しく暮らしたいものですね。

      (画像は仲摩さんの設計された建築の写真です)

       - なぜ建築を紹介するブログを始めたのですか?

       20年以上前、建築学科の学生の頃から、勉強も兼ねて有名な建築を頻繁に観に行っていました。そのうちにそれが趣味のようになり、仕事でどこかに出掛けたときにもその周辺にある建築を観に行くようになりました。そうやって建築を観に行ったときにはいつも必ず写真を撮っていたので、20年以上にわたって撮ってきた大量の建築の写真が手元に貯まっていました。

      一方、建築をたくさん観たり自ら建築を設計する仕事をしてみてよくわかったのですが、建築 (特に名作と言われるような建築) は必ず、なぜそのような建築になったのかという意図があり、様々な制約や条件の中でなんとかしてそうした意図を表現しようとしています。ところがそうした建築の意図が一般的には意外と知られておらず、時にはただただ奇抜な建物だから嫌いというようなことを言われているように感じていました。実際に建築の設計を仕事にしてみて、いろいろなことを一生懸命に考えて設計すればするほど、現在世間に溢れているような「普通のお家」とは必ずどこかが違った建築になっていくように私は感じています一生懸命良い物をつくろうと考えているものの、意図が理解してもらえず、その結果何も考えずに造られたような物ばかりが世間に溢れてしまう現実を、建築を観れば観るほど残念に感じていました。

      奇抜だから嫌いと言う前に、どのような意図やどのようなドラマがその建築の背後にはあるのかということ少しでも知ってもらいたいし、知ってみると意外と面白がってもらえるのではないかと考えました。というわけで手元にたくさんあった写真から1つずつ建築を選んで、建築には馴染みのない方にも分かり易い言葉で説明するブログを始めました。 

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    • Tumblr日本語ユーザーの皆さん、暑中お見舞い申し上げます。いよいよ夏本番、そろそろ夏休みの予定もたてて、気分も盛り上がってきてますか?お盆休み、特に予定ないよ〜という方、あるいは暑いし混むし出かけたくないよ〜 (わかるわかる!) という方、ご近所さん同士で集まってアツマレなんてどうでしょう。気軽に手軽に楽しめること請け合いです! どんなタイプ/規模の集まりでも問題ありません。Tumblrのアツマレは、気軽に楽しくユーザーの皆さんに集まっていただきたいというものなんです。*なお、登録、企画には少しお時間に余裕を持ってお願いします。無料のアツマレキット(ステッカー、名札など)がお手元に届くまでに2〜3週間、場合によってはもう少しかかることもありますのでご注意ください。
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楽しんだ後は、ぜひTumblrまで感想を教えてください。スタッフブログで紹介させていただきます。それでは皆さん、楽しい夏を!

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      *なお、登録、企画には少しお時間に余裕を持ってお願いします。無料のアツマレキット(ステッカー、名札など)がお手元に届くまでに2〜3週間、場合によってはもう少しかかることもありますのでご注意ください。

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    • 企業に雇われて誰かのために働くのではなく、自分のやりたいことを目指し、独立、起業。自分自身のボスは自分だけ。現代のお勤め人ならば誰もが1度は夢見たことがあるのではないでしょうか。ただ想像に難くないように、それは必ずしも常に祝福された道になるとは限りません。今週は、実際に起業された方たちのブログをご紹介します。実際に起業を考え中の方、ぜひ参考にしてみてください。
ブログ名: ヴェルク - IT起業の記録ヴェルク株式会社の代表取締役のブログです。IT企業を起業するにあたってのいろいろな経験や学んだこと、経営者としてのビジネスについての考察などをまとめています。ブログ名: 起業・独立のリアル株式会社Groodの代表取締役社長のブログです。彼が前職を退職して、独立、起業してからのすべてを生の言葉で綴った起業日報は、なんとすでに700件を超えています。企業家としてでなくても、普通に仕事を持つ人なら参考になりそうなことがたくさんあります。ブログ名: Like A Silicon Valley株式会社グッドパッチの代表取締役のブログです。起業してからこれまでの会社のアップダウン、経営者として抱える問題、楽しいばかりではなかった日々のことを綴っています。

      企業に雇われて誰かのために働くのではなく、自分のやりたいことを目指し、独立、起業。自分自身のボスは自分だけ。現代のお勤め人ならば誰もが1度は夢見たことがあるのではないでしょうか。ただ想像に難くないように、それは必ずしも常に祝福された道になるとは限りません。今週は、実際に起業された方たちのブログをご紹介します。実際に起業を考え中の方、ぜひ参考にしてみてください。



      ブログ名: ヴェルク - IT起業の記録
      ヴェルク株式会社の代表取締役のブログです。IT企業を起業するにあたってのいろいろな経験や学んだこと、経営者としてのビジネスについての考察などをまとめています。

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      株式会社Groodの代表取締役社長のブログです。彼が前職を退職して、独立、起業してからのすべてを生の言葉で綴った起業日報は、なんとすでに700件を超えています。企業家としてでなくても、普通に仕事を持つ人なら参考になりそうなことがたくさんあります。

      ブログ名: Like A Silicon Valley
      株式会社グッドパッチの代表取締役のブログです。起業してからこれまでの会社のアップダウン、経営者として抱える問題、楽しいばかりではなかった日々のことを綴っています。

    • 今やご飯とならんで日本人の主食の1つとなった、パン。日本のあちこちに、毎日とってもおいしいパンを焼くパン屋さんがあります。 (先日インタビューをさせていただいた、「わざわざ」さんもそうですね) 今週はパン屋さんブログ特集です。お近くのパン屋さんが見つかったら、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう?

ブログ名: パン むぎとし和歌山県熊野川町にある、「パン むぎとし」は「元気の湧いてくる、力強いパン」を目指し、原料の一部を無農薬・無化学肥料で自家栽培しているそうです。石釜の破損のため一時期閉店をやむなくされていたそうですが、その危機を乗り越え、パンむぎとしも力強く復活、これからもどんどん元気になるパンを焼いて欲しいですね!ブログ名: 禅ぱん広島の小さな海辺の町で、自家製酵母でベーグルやおやつ、その他にもいろいろなパンを毎日焼いている「禅ぱん」さんのブログです。ずらりと並んだベーグルたちがとってもかわいらしいです。ブログ名: 手づくりパン NOUKA山形県村山市にある「手づくりパン NOUKA」さんでは、素材そのものの味を生かしたパン作りを目指しているそうです。こちらでは、編み物のワークショップやジャズコンサートを開催したり、福島県から山形県に避難してきている人たちとの交流の場である「福しまピクニック」など様々なイベントに参加されたりと、とても活動的なパン屋さんです。

(画像: パン むぎとし)

      今やご飯とならんで日本人の主食の1つとなった、パン。日本のあちこちに、毎日とってもおいしいパンを焼くパン屋さんがあります。 (先日インタビューをさせていただいた、「わざわざ」さんもそうですね) 今週はパン屋さんブログ特集です。お近くのパン屋さんが見つかったら、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう?


      ブログ名: パン むぎとし
      和歌山県熊野川町にある、「パン むぎとし」は「元気の湧いてくる、力強いパン」を目指し、原料の一部を無農薬・無化学肥料で自家栽培しているそうです。石釜の破損のため一時期閉店をやむなくされていたそうですが、その危機を乗り越え、パンむぎとしも力強く復活、これからもどんどん元気になるパンを焼いて欲しいですね!

      ブログ名: 禅ぱん
      広島の小さな海辺の町で、自家製酵母でベーグルやおやつ、その他にもいろいろなパンを毎日焼いている「禅ぱん」さんのブログです。ずらりと並んだベーグルたちがとってもかわいらしいです。

      ブログ名: 手づくりパン NOUKA
      山形県村山市にある「手づくりパン NOUKA」さんでは、素材そのものの味を生かしたパン作りを目指しているそうです。こちらでは、編み物のワークショップやジャズコンサートを開催したり、福島県から山形県に避難してきている人たちとの交流の場である「福しまピクニック」など様々なイベントに参加されたりと、とても活動的なパン屋さんです。



      (画像: パン むぎとし)

    • Tumblrユーザーボイス: 三重県在住・Funaまみむめもさん (29歳)。
ボールペンやPhotoshopを使い、細かい抽象的な模様で埋め尽くされた独特な世界を描き出すイラストレーターのFunaまみむめもさん。本当に細かい、繊細で入り組んだ模様とポップなカラーで、画面を埋めていきます。(なんと0.28ミリの模様もあります!) ブログ「FUNA-MAMI-MUMEMO」では、その気の遠くなるような作業の断片を紹介されています。海外のファンの方も多く、SNSを通じて受け取る数多くのリアクションが自信と励みに繋がっているそうです。ただ白い紙の上に絵を描くだけでなく、陶器や扇子に鼻笛、果ては便器にもアートを施したこともあるというFunaまみむめもさんに、アートに対する思いやこれから挑戦してみたいことなどを伺いました。
 
 
 
- ご自身のアート活動について教えてください。
ボールペンやPhotoshopを主に使い、絵を描いています。家や出先で絵の具などを広げなくても手軽に描けるという理由で、ボールペンという画材を使うようになりました。あたしは絵をただ描いて発表するだけではなく、絵を通じて見てくださった方とコミュニケーションを直にとれることや、生の反応を見れることにとても喜びを感じます。なので、普段はインターネットで発表していますが、実際に手に取って見てもらえたり、間近で見てもらえる個展という空間をとても大切にしています。抽象的な絵もありますが、解釈は見てくださった方にゆだねています。
実は、以前ある焼肉店の方がTwitterで「だれか便器に絵を描いてくれる人いないかなぁ〜」というのを見て立候補し、改修工事の際に便器や手洗いボールにアートを施したことがあります。男性用は黒でおどろおどろしい感じ、女性の方はゴールドでゴージャスにしました。絵は前から描いていましたが、実際アート活動をはじめたのは、その便器アートがきっかけなんです。
 
なんらかの形で世界中の人をびっくりさせたい、楽しませたい、感動させたい、衝撃を与えたい、と思っていて、あたしの場合は「アート」を通じて、それができたらと思っています。このローカルな場所から自分自身のアートを世界へ発信して、言葉や文化の違いをも超えて楽しんでもらうことができたら最高だなと感じます。
 
 [[MORE]]
 
 - 絵を描いているときには、どんなことを考えていますか?
正直に言うと、「はやくこの絵終わらないかなぁ〜」とか「お腹すいたなぁ〜」とか、そんなことです。(笑) どのような絵にしようかというイメージは最初はまったく考えずに描きはじめます。たいてい下描きもなしです。ただ描き進めていくうちに、こういう感じでまとめようかなというのは、真ん中〜終盤にかけて少し考えます。ただ、本当にはやく終わってほしい…解放されたい…ただそれだけです。描いている間は苦しいです。ただ、「もうすぐ終わる!」というときぐらいからテンションが高くなり、終わった瞬間に涙が出るほどの達成感を得られ、全てが報われます。最近では「どうやったらこの絵が世界へ飛び立てるだろう?」ということをぼんやりと考えることはありますが。
ただ、なるべく心がけていることは、いろんなものに捉われないよう常に頭を軽くしておくこと、頭の中をなるべく白く保ちながら描くことです。そうしておくと自分に限界を作らず、クリーンな状態でアイデアが自然と冴えるような気がします。
 
 
 
 - 馬や犬、パンダや蝶など、動物のモチーフが多いようですが、動物を描くのが特に好きなのですか?
 
動物は…特に好きではありません。(笑) 本当に描きたいものは、抽象的な細かい模様で埋め尽くされているような絵です。今後は人の目などを気にせずもっと描いていこうと思っていますが、どうしても描いて喜ばれるのはわかりやすい動物モチーフだったりするので、それを選んで描いたりしています。求められるものと自分のやりたいことは必ずしも一致するわけではないと思うのですが、その狭間でクリエイターの方は一度は悩まれるのではないかなと。あたしも同じで、個展などで「売れる絵」とか「グッズにしやすい絵」というのもやっぱり必要で、そうなってくると自分の描きたいもの、本当に表現したいイメージとは少し違ったものも描いていく必要があり、そっちの方が目立って世に出ているような気がします。実際、2013年に個展をした美術館の館長さんにも「あなたの絵は海外向きだから、海外で勝負しなさい。」と言われたこともあるのですが、日本ではなかなか抽象画が好まれない気がします。音楽もそうですが、わかりやすいモチーフ(キャッチーなもの)で、かわいい方がいいのかなと。でもなるべくそれに引っ張られることなく、今後は自分の描きたいもので勝負したいなと思っています。
 
 
 
 - アート活動を続けていく上で1番のモチベーションになっていることは何ですか?
 
やはり、いつも見てくださっている方からの作品に対する反応ですね。だからその繰り返しだと思います。また、SNSを通して本当にたくさんのクリエイターさん、アーティストさん仲間ができました。その方たちの個展やグループ展に行く機会もあり、またその方の活動や近況を見ているとやはり「自分もがんばらないと!」と思います。
もうひとつ、ぜったいにここで諦めてはいけないと思う理由があります。それはある人が関わってくるのですが、今から1年数ヶ月前に本当に大好きな人との永遠の別れがあったのです。あたしはそのときに人生で1番の闇を経験しました。でもその中で光に気づいたのです。その人とたくさんの夢を語ったのですが、冗談半分でいろんなでっかいことを言いました。「Funaのデザインした服でパリコレでよ! Funaならできるって!」毎晩のように語り合ったそんな夢、それはもしかしたらそれはあたしへ残された宿題なのかなと思ったり。それから真っ暗闇の中、淋しさや怒り、怖さ、不安を紛らわせるようにひたすら絵を描き続けました。そうやって命をつないでくることができた、その絵に対して敬意を払いたいという思いもあります。
 
とにかくいろーんなことを考えた結果、これは今世のあたしの使命だなと。何度アートを離れようとしても、また戻ってくるんですね。だからきっとずっと描き続けるんだと思います。誰かのために、何かのために描くということは結局自分のためなんだと最近わかってきました。
 
 
 
 - 今後アート活動を続けていく上で挑戦してみたいことなどはありますか?
 
いろいろありますが…海外で個展、またはグループ展に参加する。コンペにはまだ応募したことがないので、応募する。テキスタイルデザイン。大好きなDirty Loopsのグッズやライブのアートワークなどを手がける。などなど、夢というかやってみたいことだらけです。
 
 

(画像: Funaまみむめも) 

      Tumblrユーザーボイス: 三重県在住・Funaまみむめもさん (29歳)。

      ボールペンやPhotoshopを使い、細かい抽象的な模様で埋め尽くされた独特な世界を描き出すイラストレーターのFunaまみむめもさん。本当に細かい、繊細で入り組んだ模様とポップなカラーで、画面を埋めていきます。(なんと0.28ミリの模様もあります!) ブログ「FUNA-MAMI-MUMEMO」では、その気の遠くなるような作業の断片を紹介されています。海外のファンの方も多く、SNSを通じて受け取る数多くのリアクションが自信と励みに繋がっているそうです。ただ白い紙の上に絵を描くだけでなく、陶器や扇子に鼻笛、果ては便器にもアートを施したこともあるというFunaまみむめもさんに、アートに対する思いやこれから挑戦してみたいことなどを伺いました。

       

       

       

      - ご自身のアート活動について教えてください。

      ボールペンやPhotoshopを主に使い、絵を描いています。家や出先で絵の具などを広げなくても手軽に描けるという理由で、ボールペンという画材を使うようになりました。あたしは絵をただ描いて発表するだけではなく、絵を通じて見てくださった方とコミュニケーションを直にとれることや、生の反応を見れることにとても喜びを感じます。なので、普段はインターネットで発表していますが、実際に手に取って見てもらえたり、間近で見てもらえる個展という空間をとても大切にしています。抽象的な絵もありますが、解釈は見てくださった方にゆだねています。

      実は、以前ある焼肉店の方がTwitterで「だれか便器に絵を描いてくれる人いないかなぁ〜」というのを見て立候補し、改修工事の際に便器や手洗いボールにアートを施したことがあります。男性用は黒でおどろおどろしい感じ、女性の方はゴールドでゴージャスにしました。絵は前から描いていましたが、実際アート活動をはじめたのは、その便器アートがきっかけなんです。

       

      なんらかの形で世界中の人をびっくりさせたい、楽しませたい、感動させたい、衝撃を与えたい、と思っていて、あたしの場合は「アート」を通じて、それができたらと思っています。このローカルな場所から自分自身のアートを世界へ発信して、言葉や文化の違いをも超えて楽しんでもらうことができたら最高だなと感じます。

       

       

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    • 今週は、元気いっぱいの子どもたちが主役のブログ特集です。 今は子どもの成長記録も、ブログという形で画像や動画を使って残せるんだから、すごい! 彼らが大人になったとき自分の子どもの頃の様子を見て、驚いたり笑ったりするのでしょうか。
ブログ名: CODOMO radio 1息子さんが生まれる前の超音波写真から、ずっと成長の記録をつけているブログです。生き生きとした表情の画像がたくさん! 


ブログ名: こども美術教室がじゅくこちらは東京の6教室で2歳から小中学生の子どもたちを対象に、実際に美術家として活躍しているスタッフが絵画、造形、図工の美術教育を行っている、「こども美術教室がじゅく」のブログです。様々な子どもたちの、実にユニークな取り組みが紹介されています。本当に独創的なアイデアが、子どもたちの頭の中には溢れているということがわかりますね。
(画像: CODOMO radio 1)

      今週は、元気いっぱいの子どもたちが主役のブログ特集です。 今は子どもの成長記録も、ブログという形で画像や動画を使って残せるんだから、すごい! 彼らが大人になったとき自分の子どもの頃の様子を見て、驚いたり笑ったりするのでしょうか。

      ブログ名: CODOMO radio 1
      息子さんが生まれる前の超音波写真から、ずっと成長の記録をつけているブログです。生き生きとした表情の画像がたくさん! 

      ブログ名: こども美術教室がじゅく
      こちらは東京の6教室で2歳から小中学生の子どもたちを対象に、実際に美術家として活躍しているスタッフが絵画、造形、図工の美術教育を行っている、「こども美術教室がじゅく」のブログです。様々な子どもたちの、実にユニークな取り組みが紹介されています。本当に独創的なアイデアが、子どもたちの頭の中には溢れているということがわかりますね。



      (画像: 
      CODOMO radio 1)

    • 今週は、フィルム写真ブログ特集です。デジタルカメラもいいけれど、アナログカメラの、現像するまでどんな写真が撮れているのかわからない、ちょっとしたタイムカプセルのようなドキドキ感がまた魅力ですよね。カメラ女子はもちろん、カメラ男子にも人気です。

      ブログ名: yururinooheso
      日常の中の一瞬をハイキーでふんわりと写したこのブログでは、メルヘンチックな世界が広がります。春はとっくに終わってしまったけれど、花々の写真でちょっと思い出してみたりして。

      ブログ名: LAULU
      緑、カフェ、花、犬。繊細な視線の写真がたくさん並ぶ中、ミニチュアダックスがお花畑で幸せそうにしている写真がとても印象的なブログです。

      (画像: yururinooheso)

    • Tumblrユーザーボイス: 熊本県在住・志娥慶香 (しがけいこ) さん (39歳)。
音楽家、作曲家、ピアニストである志娥さんは、オリジナルの作品を作曲、演奏するかたわら、映画音楽の作曲もされています。また、2014年より九州芸文館 (福岡県筑後市) にて映画音楽講座を主宰していらっしゃいます。ご自分の公式ホームページと「志娥慶香の映画音楽講座」、2つのTumblrブログそれぞれに活動内容などをアップされています。音楽も幼少の頃からなんとなくずっとやってきたけれど、あるとき人生の転機を迎えて単身渡米、音楽を本格的に勉強し直したという志娥さんに、これまでの道のりや映画音楽についてを伺いました。
 
 - 映画音楽作曲について学ばれたそうですが、音楽の道へ進んだきっかけは何ですか? また、特に映画音楽を選ばれたのはなぜですか? 
3歳からヤマハ音楽教室のクラシックピアノのレッスンに通い、ただなんとなく高校生になるまでレッスンを続けていました。大学ではロック同好会に入り、バンド活動に明け暮れ、学業そっちのけでロック漬けの日々を過ごしました。音楽を演奏したり作ったりする楽しみを知ったのは、このロック同好会がきっかけです。
大学卒業後は特に音楽家になる夢もなく、なんとなく地元で就職したり仕事を転々としたり、うまくいかない人生のストレス発散のためにロックバンドで活動していました。あるとき年上のメンバーの方から、「あなたはこんなバンドで他人の曲をやるんじゃなくて、自分の音楽をやりなさい。そして音楽だけに没頭した方がいい」と言われたんです。人生に光が見えず悶々と日々を過ごしていた自分にとっては、それがまるで神様の声みたいに聞こえました。家族の反対はありましたが、それからは他の仕事をすべて辞め、音楽の仕事だけに専念しました。そうして地元で地道に音楽活動をしているうち、作曲の仕事が少しずつ入ってくるようになりました。あるとき吹奏楽のための作曲依頼が来たときに、自信はなかったんですが思い切って受けてみて、その結果やはり自分の力不足を感じました。「音楽の理論や技法、作曲方法など、アカデミックに音楽を勉強しなおしたい」と思ったのはそのときです。そして地元でバークリー音楽大学の先生の公演があった際にお話を聞いて、留学への希望が芽生えました。
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その後バークリー音楽大学の資料を取り寄せてみると「フィルムスコアリング (映画音楽作曲) 学科」というものがあり、一目見て「コレだ!!!」と思ったんです。というのもそれまでの人生を振り返ってみると、幼少の頃からわたしは映画が大好きで、お正月と夏休みは必ず映画館に行っていましたし、子どもの頃に1番感動していたのは、映画とその映画音楽でした。さらに思い返せば、これまでも映画音楽のような曲を作曲していて、物語に曲をつけたり、映像的な作曲を自然にやっていたことに思い当たりました。それで学校案内を見たときに、ピン!と来たのです。忘れていた自分の感情を思い出させてくれた瞬間です。
それから2年ほど留学の準備をして、30歳のときに渡米、入学。学問だけでなく今までに経験したことのないたくさんの感情を味わって、33歳のときに卒業、帰国し、それ以来フリーランスの音楽家として活動しています。
 
 
 - 「お告げ」のような一言に出会って音楽以外の仕事を辞めたということですが、「生活していけるのか」というような不安を振り切るのに心のよりどころとなったのはどんなことでしょうか? 
やはり自分が不器用で、1つのことにしか没頭できない性格とわかっていたので、この際誰がなんと言おうととにかく音楽だけやってみようと思いました。勢いです。ここで迷ったら人生終わるかもしれないと思っていたのかもしれません。思い込んだら自動的にスイッチが入る性格のため、没頭すると体と魂が離れているような感覚で体のことも忘れてのめり込んでしまうので、いつも不健康でギリギリな感じでした。帰国後しばらくして過労でぶっ倒れてしまい、それからは仕事のやり方を自分のオリジナリティを大切にする方向に変えて、「自分にしかできないもの」を追求するようになりました。
「生活していけるのか」という不安はもちろんありましたが、「生活していけないものだから」と開き直っていました。なにもかもが勢いです。あとは、帰国してから俄然応援してくれる家族のおかげです。これまでに見たことのない娘のがんばりと、生き生きとした姿に驚いたのではないかと思います。
 
 
 - 「自分にしかできないものを追求するようになった」ということですが、志娥さんにしかできないものとはどんなものでしょうか? 
自分の作品を作って演奏すること。既存の曲でも自分のアレンジを加えて演奏すること。作編曲をするときには、自分のオリジナリティを表に出せるものを作ること。わたしにしかできないものとはわたしのオリジナリティであり、それは、日本人であること、熊本に住んでいること、この2つに大きく影響されていると思います。アメリカに住んでいたときに、自分の音楽には独特な「間 (ま)」や「繊細な響き」があることに気付きました。それは日本人の持つ、独特な感覚だと思います。虫の音や自然現象の音を雑音ではなく風情としてとらえることのできる感覚、そして四季の移り変わりとともに変化する自然の色、味、香り、音、体から得られる感覚。自分の生まれ育ったふるさとであり今も住んでいる熊本は、自然が豊かで水も美味しく、音楽を作る上でそういった環境のありがたさを実感しています。
 
 
 - 映画音楽は、実際に映画の中でどんな役割を果たしていますか? 
映画音楽は読んで字のごとく「映画の音楽」ですから、映像と物語がないと出来ない音楽です。監督の伝えたい思いを最終的に音楽によって整えて、観客に伝えるのです。映画音楽はただの背景音楽ではなく、映像や物語に常に寄り添って作られており、セリフにない登場人物の心情や、映像では写っていないところで起こっている出来事などを観客の心に直接伝えるものだと言えばよいでしょうか。
 
 
 - 音楽が映画の中で果たしている役割を理解して、より映画を楽しめるようになるには、どういったところに気をつけるといいでしょうか? 
おそらく、映画を1度見て音楽にまで注意を傾けることが出来る方は少ないと思います。わたしも初めて観るときは、映画に引き込まれて音楽にまで頭が回りません。ですので、映画音楽作曲について学びたい方々以外のみなさんには、特に音楽を理解しようとするよりもただ単純に映画を楽しんでいただきたいです。そして、できればエンドクレジットの最後の最後まで観ていただいて、映画製作をしたみなさんへ労をねぎらった拍手をしていただけたら嬉しいです。(笑) 
見る側は、映像にはたいてい背景音楽が流れているので、音楽があって当然と思っているところがあります。ただ、その背景音楽があるからこそわたしたちの心が動かされているということに気付いて、どういう人たちがどんなことを考えてその音楽を作っているのかということに少しでも興味を持ってもらいたい、音楽の面白さ、奥深さを楽しんでもらえたらと思っています。

 
(画像: 志娥慶香)

      Tumblrユーザーボイス: 熊本県在住・志娥慶香 (しがけいこ) さん (39歳)。

      音楽家、作曲家、ピアニストである志娥さんは、オリジナルの作品を作曲、演奏するかたわら、映画音楽の作曲もされています。また、2014年より九州芸文館 (福岡県筑後市) にて映画音楽講座を主宰していらっしゃいます。ご自分の公式ホームページ「志娥慶香の映画音楽講座」、2つのTumblrブログそれぞれに活動内容などをアップされています。音楽も幼少の頃からなんとなくずっとやってきたけれど、あるとき人生の転機を迎えて単身渡米、音楽を本格的に勉強し直したという志娥さんに、これまでの道のりや映画音楽についてを伺いました。

       

       - 映画音楽作曲について学ばれたそうですが、音楽の道へ進んだきっかけは何ですか? また、特に映画音楽を選ばれたのはなぜですか? 

      3歳からヤマハ音楽教室のクラシックピアノのレッスンに通い、ただなんとなく高校生になるまでレッスンを続けていました。大学ではロック同好会に入り、バンド活動に明け暮れ、学業そっちのけでロック漬けの日々を過ごしました。音楽を演奏したり作ったりする楽しみを知ったのは、このロック同好会がきっかけです。

      大学卒業後は特に音楽家になる夢もなく、なんとなく地元で就職したり仕事を転々としたり、うまくいかない人生のストレス発散のためにロックバンドで活動していました。あるとき年上のメンバーの方から、「あなたはこんなバンドで他人の曲をやるんじゃなくて、自分の音楽をやりなさい。そして音楽だけに没頭した方がいい」と言われたんです。人生に光が見えず悶々と日々を過ごしていた自分にとっては、それがまるで神様の声みたいに聞こえました。家族の反対はありましたが、それからは他の仕事をすべて辞め、音楽の仕事だけに専念しました。そうして地元で地道に音楽活動をしているうち、作曲の仕事が少しずつ入ってくるようになりました。あるとき吹奏楽のための作曲依頼が来たときに、自信はなかったんですが思い切って受けてみて、その結果やはり自分の力不足を感じました。「音楽の理論や技法、作曲方法など、アカデミックに音楽を勉強しなおしたい」と思ったのはそのときです。そして地元でバークリー音楽大学の先生の公演があった際にお話を聞いて、留学への希望が芽生えました。

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